
角地の建蔽率(建ぺい率)の緩和とは、一定の条件を満たす角地では、通常の建ぺい率より10%上乗せできる制度です。敷地を有効に使えるため、住宅購入では重要なポイントの一つです。
建蔽率とは
建蔽率とは、
建物を真上から見た面積(建築面積)÷敷地面積 ×100%
で表されます。
例えば、
- 敷地面積:200㎡
- 建蔽率:60%
なら建築面積は
200㎡ × 60% = 120㎡
までとなります。
角地緩和とは
建築基準法では、防火や避難、安全性の面から角地は条件が良いと考えられているため、自治体が指定する角地であれば建蔽率が10%緩和されます。
例えば
| 通常 | 角地緩和後 |
|---|---|
| 40% | 50% |
| 50% | 60% |
| 60% | 70% |
| 70% | 80% |
となります。
例
敷地200㎡
通常建蔽率60%の場合
- 通常:120㎡
- 角地緩和:140㎡
20㎡(約12畳)も建築面積が増えることになります。
「角地」なら何でも対象ではない
ここが最も重要です。
単に道路が2本接しているだけではありません。
角地の条件は各自治体の建築条例で定められていますが、多くの場合は
- 幅員4m以上の道路に接している
- 2つ以上の道路に接している
- 接する長さが一定以上
- 道路の交差角度が一定以内
などの条件があります。
そのため、
見た目は角地でも緩和を受けられないケースがあります。
適用されない場合
例えば
- 私道が建築基準法上の道路ではない
- 位置指定道路ではない
- 接道長さが不足
- 袋地状道路
- 自治体の指定条件を満たさない
などです。
防火地域との関係
さらに建蔽率には別の緩和もあります。
例えば
- 防火地域内の耐火建築物等
- 準防火地域内の一定の耐火性能を持つ建築物
では、角地緩和とは別に建蔽率が緩和される場合があります。
ただし、現在は法改正により緩和の組み合わせにはルールがあるため、ケースごとに確認が必要です。
- 「角地だから10%増える」と思って購入したが、
- 建築確認で対象外だった
という事例もあります。
そのため、土地を購入する前には、
- 建蔽率
- 容積率
- 角地緩和の対象か
- 道路種別(42条道路か)
- セットバックの有無
を建築士や不動産会社、市の建築指導担当窓口で確認することが重要です。
住宅購入の観点から
角地緩和がある土地には、次のようなメリットがあります。
- 建物を少し大きくできる
- ビルトインガレージを設けやすい
- LDKを広く確保しやすい
- 平屋を建てやすい
- 将来的な資産価値にもプラスに働くことがある
一方で、角地は価格が高めで、固定資産税評価額も高くなる傾向があります。また、車や歩行者からの視線が入りやすい点や、道路に面する部分が多いため外構工事費がかさみやすい点には注意が必要です。
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